【シャノン】
「マスター!! 愛してるって言ってくれたじゃないですかっ!!
一緒に来てくれるって、約束したじゃないですかっ!!
わたしの事が嫌いになったんですかっ!? もう必要ないっていうんですかっ!?」
必死の訴えを聞いていると、言う通りにしてやりたくなった。
頷いてキスをして、ずっと一緒だと言ってやりたかった。
【シャノン】
「マスターと別れるぐらいなら、わたしはここで死んでも本望ですぅっ!!」
その叫びが僕の心に飛び込んだ途端、これまで僕が必死に堪えていた涙が遂に溢れ始めた。
シャノンと別れて嬉しい筈が無い。僕だってシャノンと一緒に居られるなら死んでも本望だ。だけど……。
【星至】
「………命令だ、シャノン、ヤルセナイザー」
だから僕は遂に命令を口にした。
些細なお願い程度の命令はこれまでにもした事があった。
しかし本当の意味での命令はこれが最初で、そしてきっと、最後になるだろう。
【シャノン】
「嫌ですっ、止めてくださいマスター!! お願いですからその先を言わないでぇぇぇぇっ!!」 |
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