【シャノン】
「………似合いませんか?」


【星至】
「そ、そんな事無いけどさ。良く似合ってるし」


でもそれだけに目のやり場に困り、僕は僅かに目を反らした。
考えるな、もう考えるな。
僕は自分に何度かそう言い聞かせて深呼吸を繰り返す。

【シャノン】
「ま〜しゅたぁとお〜ふ〜ろ〜♪」


そんな僕の動揺など露知らず、シャノンは僕の背中に乗って陽気に歌を歌い始める。

【星至】
「ぷっ」


しかしその調子っぱずれの歌が返って僕に普段の調子を取り戻させてくれた。
そして自分が何をしていたのかを思い出し、シャノンの顔に視線を戻す。

【シャノン】
「どうしました?」


 僕が笑いだした事に気付いたのか、シャノンもこっちを見る。

【星至】
「そんなにしちゃ、身体が洗えないよシャノン」


【シャノン】
「済みません。でも、マスターのお身体はわたしが洗うので、
マスターは何もしないで結構ですよ?」