【恋歌】
「ふわぁ………」


するとれんちゃんはまじまじと僕の手を見つめ、感嘆の溜め息をあげる。

【恋歌】
「いつの間にか、せーちゃんも大きくなったんだねぇ………」


【星至】
「ふふ、いつまでも出会った頃のままじゃないよ」


【恋歌】
「うん………」


そしてれんちゃんは軽く目を細めると、自分の顔を僕の手に近付けていった。

【恋歌】
「ふふ、あったかい」


彼女はそのまま僕の手の甲に頬を擦り付ける。

【恋歌】
「あったかさは、出会った頃のままだね?」