主人公にして、後の法月将臣。
特別高等人候補生。
貧しい家に生まれ、恵まれない境遇に育った。
尋常ではない努力によって培われた身体能力と見識によって、数ある特別高等人の試験を全て過去最高成績で突破している。
やや影のある青年で、人の感情よりも能率や結果を重視する傾向があるが、それを己の欠点として自覚する器量もある。
社会の中枢に迫るため特別高等人を目指すが、内心では国家に対する揺るぎなき叛意を抱いている。

通称「私生活を許されない義務」を負った少女。
常に笑顔を絶やさず、礼儀正しく、周囲の人間に気を使い、愛想を振りまかなければならない。発言には常に公然性が求められ、趣味や思想、個人の嗜好といったものを表現することができない。プライベートが一切認められず、日々の様々な場面を高等人に監視されている。通常は、常軌を逸して著しく素行の悪い人間か、高貴な家に生まれた子供に対して、しつけを目的に科せられる義務。

みぃなは、その人当たりの良さから学園でも人気者で、
まるでお姫様のように慕われている。
けれど、高潔すぎるわけでもなく、おっちょこちょいな一面もある。義務の影響なのか、当たり障りのない天気の話を好む。義務を負った経緯については不明である。

特別高等人候補生。
阿久津将臣の親友となる。
天性の勘の鋭さとはったりだけで生きているような男。
特別高等人の最終試験まで残れたのは、奇跡だと言われている。
女癖が悪く、超自己中心的な性格をしているのだが、根が優しいためか、どうにも憎めないところがある。
シリアスが大嫌い。こっそりと、秘蔵の持ちネタを夜な夜なメモに残している。

特別高等人。異民とのハーフ。
最終試験の指導教官職を気だるげに務めているが、
笑顔の裏には常に死と暴力の影がうかがえる。

阿久津将臣の才能を見出したアリィは、彼を自分の後継者にしたてあげようとする。

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